トゥーラ トラム 2023 Тула T6B5

 

2023ロシアトラム訪問の最終回はトゥーラだ。

  • 71-619 (元モスクワ)
  • 71-417 (名鉄ぽいと自分が勝手にそう決めつけてる)

これらがメインで、あまり見どころは無い。

加えて3両のT6B5は撮影できた。それらは、2024年3月に廃車となった。

 

訪問マップ

 

トゥーラはかなり前線から離れ -生きてて前線の話をするとは思ってなかった- 、首都に近づいてきた。とても安全な気がした。

スタオルやクルスクと比べると I feel safe here 感が尋常ではない。

 

トゥーラ トラム

 

ネットワークは広い。5方向に路線が伸び、合計37kmである。

 

14系統は運休。

10系統はほぼ全て新型リヴョーナクな気がした。

T6B5は3系統と9系統に入っていた。

 

urban rail net

被写体レベルは他4都市より劣るが、ここまで来たら行くしか無い。

 

運賃

 

トラムもバスも30P

 

T6B5広告車

 

ホテルに近い10系統の西の終点から、東の終点へロケハンしつつ乗りつぶし、Калинина ul に戻って撮影した。

 

ул. Калинина

わずかに残るB5がやってきた。緑の広告ラッピングだ。

Тула, Tatra T6B5SU № 55

1989年製 トゥーラ生え抜き 2024年3月廃車

 

ムカつくことに晴れてきた。新型車ばかり来るようになってから。

ポクロフスキーハラム の横を走るどうでもいい鉄の塊。これをB5で撮りたかった。

 

71-619 現役

Тула, трамвайный вагон № 74 2005年製 元モスクワ 2018年転属

 

撮影地

 

Церковь Иконы Божией Матери “Донская”

ママのイコンが飾ってある「ドンスカヤ」という教会らしい。

トゥーラでは、非旧型で教会と絡めた構図は全てX-S10で撮った。軽いミラーレスは構図が自由にできる気がした。

 

Тула, трамвайный вагон № 95

 

どうでも良い新型(調べる気なし)

冬のロシアは昼間でも影が長く、加えて共産団地が高いのもネックだ。わずかな光の隙間もすぐ無くなってしまう。

 

この撮影地は撤退しようと歩来始めた瞬間ヤバい奴が来た。

 

ツートンB5〜〜〜 オアアアアアアアアアア 

トゥーラの最大Vはこれで確定だ。国鉄色っぽくて素晴らしい。

 

Тула, Tatra T6B5SU № 18

1989年製 トゥーラ生え抜き 2024年3月廃車

撮影から4ヶ月後に廃車となった。素晴らしいタイミングで訪問した自分を褒めたい。

 

中央らへん

 

71-619 Тула, трамвайный вагон № 78 2005年製 元モスクワで2018年にここへ転属。

 

 

一つの画面の中にトロバス、トラム、マルシュが入る公共交通の充実ぶり。

人生が狂うので、鉄ヲタバスオタはロシアには行かないほうが良い。奥には Церковь Флора и Лавра という教会の尖塔がそびえ立つ。

望遠で撮ると巨大な教会のようだが、実は小さい。

 

Тула, трамвайный вагон № 4 2013年製

71-417という車両で、619よりは新しいらしい。興味がないので明日忘れると思う。

 

広角で撮ろうとしたら被られたが、右のジグリとツーショットなのでよし。

 

僕に名鉄っぽいと言っている理由がこの原色(?)

71-417

Тула, трамвайный вагон № 13 2013年製

タガンログとのこと!!!興味がない車両と言っていた割におかしいが、

タガンログで間に合わなかった(?)車両にここで会えるとは!!!!!!!

 

ロストフ州 タガンログ トラム 2022.02【ロシア】

 

徴兵テント

 

13号機のトラムの後ろは「レーニン広場」である。ここには徴兵のための白いテントがあった。(頭痛)

誰があんなところ行くんだよwwと思っていたが、1度、トラムの車窓から見るとテントの中に母なる大地を邪悪な西側から守らんとす勇敢な志願者がいるではないか!!!素晴らしい!(躁)

 

レーニン広場付近の撮影地のあと、ズベルバンクで金を多少入金した。

12,6,15系統のウパ川付近で5本程度撮影したが、曇天のためボツ。

 

終点 штыковая ул へ乗り鉄した後、次の撮影地へ。

 

平屋の多い撮影地

 

ソ連の街は共産団地のイメージが強いが、トゥーラでは中心地から南東に行くと、すぐ低層住宅地になる。

 

同じ71-417 13号機 元タガンログ

Ul. Koletvinova の南、この辺で撮影

 

数年前に来ればこれがB5だったと思うと癪。後の祭り。

 

Тула, трамвайный вагон № 39

2006年製 元モスクワ 2016年転属

 

さらに Timiryazeva St の長いストレートへ行ったが雲は撮れず、ボツ写真が撮れた。

 

日没後Salute という小さめのモールで1729Pのジーパンを買った。店員のアジア系の女子に、ベトナム人?と聞かれた。

しかも常連でもないのに、ジーパン+靴下でジーパンのみの値段にしてくれた。率にして10%ほど安くなった。好感度爆上がりだ。

 

12,13系統の終点、メンデルフスキー ポス まで往復し、終点付近のスーパーでハードアルコールを買い、今日の行程を終えた。

ホテルへの帰りはバスで行ったと思う。

 

2日目 11/10

 

出国のバクー行きフライトは当日夜だ。午前中はトゥーラ駅前の回転場で撮影していると、T6B5が来た!

3系統の終点まで往復した。

 

上の写真はなんかヤニ吸ってる職員のメンツがSlavicオーラが凄いな、、

 

メガネをかけた太ったトラムおばさんは親オタクなのか、話好きなのか、新型のトラムについて色々話してくれた。僕の聞き取り能力が低い+記憶力が低いのでどんな内容だったかは忘れてしまった

このご時世でも親鉄ヲタの職員がいるとは涙が出ますね。

運転台は撮影できた。

 

Tula, car # 332 Out of service (まだスクラップしてない..?)

 

 

おまけ 観光

 

レーニン広場と政府庁舎

 

Успенский кафедральный собор という教会と

右が ТРЦ Гостиный Двор というモール。

googleレビューによると、中は結構モダンらしいが、外見は日本のモールとはかけ離れた荘厳さだ。どちらかというとウニベルマグ感がある。

 

ホテル

 

Гостевой дом “Окно в Европу”

郊外の宿に泊まった。とても安くて- 確か1000Pだった -、朝食が出る。

名前が「ヨーロッパへの窓」とあり、内装はビートルズの写真がいっぱいあった。朝食を作ってくれたあのオーナーの趣味なんだろうけど、西側は犯罪者!みたいな時代に来ると、なんともいえない気持ちになった。

 

物腰のやわらかいオーナーで素晴らしく、ヒリついた16日間の最後にここに泊まれて良かった。

 

RZDラスターチカの車内販売のコーヒーは絶対注文してはいけない(ヘイト)

 

ところでクルスク-Tulaのラスターチカで、アジア人差別か?というくらい薄いコーヒーを飲まされた。値段は195P (300円)

ラスターチカでは絶対にコーヒーを頼むべきではない。いや、車販自体使うべきではない。

 

 

おわりに

 

2023年に訪問したトラム都市はトゥーラで終了となる。線路の再建、モスクワからの中古車による押出しにより、どんどん変わっている。

しかもそのモスクワからの中古車すら数年で新型化してしまった! ウク国境に近いこの付近が顕著だと思う。

利用者としては良いだろうが、マニア目線では詰まらなくなってしまった。

 

ウクに近い都市は行くのは可能だが、他人に勧めようとは思わない。逆張り精神がある人はぜひ行ってください。

今回の16日間は、ヘビーレール撮影をしなかったことが幸いし、連行は0回だった。

トラム鉄専門になろうかな。

 

 

出国

 

T6B5最後の3系統全区間乗車、運転台撮影会を行った後、鉄道駅から普通列車でモスクワへ向かった。

Царицыно駅近くでチャイハナという中央アジア料理店で飯を食べ、メトロでブヌコボ空港へ向かった。(この建物にあった気がするが潰れてしまったかもしれない) 

出国ギリギリまで撮れるのはロシアの鉄道の時間の正確さあってのことで有り難し。

 

 

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